人材の育成
体系的な人材育成プログラムを構築
プリマハム(株)は「次世代人材育成プログラム」を構築し、採用時から階層別に必要とされる研修を実施することで一人ひとりが職階に応じた業務遂行力を養えるようにしています。2017年度は、女性活躍の推進から中堅女性社員を対象に「女性活躍キャリア研修」を開催し、環境変化や周囲の期待を把握し、自分らしいキャリアプラン実現のためのスキル・姿勢を再認識してもらいました。
そのほかにも、業務に即した専門スキルの習得を図るために各種の「スキルアップ・プログラム」を設けているほか、「資格取得・自己啓発支援プログラム」では業務に密接に関連する専門的なスキルの習得してもらうため、各種資格取得や通信教育講座の受講を推奨しています。公的資格取得者には報奨金を、指定通信教育講座修了者には受講料の一部を支給しており、従業員のモチベーション向上につなげています。
研修体系図

他社管理者との異業種交流研修を実施
将来的に事業運営に参画しうる人材を育成するため、プリマハム(株)ではリーダー資質を潜在的に持っている管理職を全社から選抜し、研修を実施。経営感覚を養うことを目的に、リーダーシップをはじめ、マーケティング、事業戦略、財務会計などを複数回に分けて学んでもらっています。
また、全く異なる業界の管理者と議論を重ねることで、より広角な思考力と視座を高めることを目的に、他社管理者と交わる交流研修会を開催しています。
ビジネス基礎研修で若手社員を育成
入社3~5年目の従業員を対象とした「ビジネス基礎研修」は、若手従業員にあらためてビジネススキルを身につけ、自分で考え、工夫して、行動する経営マインドを持ってもらうことを目標としています。そのため、グループディスカッションで決められたテーマについて話しあい、グループ内で出た結論を発表する形式を採用しています。
2017年度は、7~11月の間で4回(8日間)開催し、24名が参加。本年度から「文章力強化」もカリキュラムに加え、文書作成における苦手分野の克服とスキル向上に役立てました。また、グループワークや懇親会では部門の垣根を越えて他部門の参加者と意見を交換し、会社への理解を深めることができました。
ビジネス基礎研修講座
- ●第1回 ロジカルシンキング問題解決
- ●第2回 コミュニケーション + コーチング
- ●第3回 文章力強化 + 財務知識
- ●第4回 企画力プレゼンテーション
幅広い知識を身につけるために
「販売士」「食品表示検定」の資格取得を推奨
プリマハム(株)は、ハムなどの製造について正確な知識と技術を有した国家資格「ハム・ソーセージ・ベーコン製造技能士」を製造部門はもとより、営業部門でも取得することを奨励しています。
また、2016年度から営業部門では新たに「販売士」「食品表示検定」の資格取得にチャレンジし、2017年度末までにそれぞれ販売士9名、食品表示検定61名が資格を取得しました。そのほか、食肉に関するより幅広い知識を身につけるための「お肉検定」や、惣菜だけでなく食品に関する基礎から専門知識までを総合的に修得する「惣菜管理士」の資格取得も奨励しています。
公的資格取得者数
資格名称 | 等級 | 資格取得者 |
---|---|---|
ハム・ソーセージ・ベーコン 製造技能士 |
||
1級 | 138名 | |
2級 | 102名 | |
合計 | 240名 | |
お肉検定 | ||
1級 | 369名 | |
2級 | 6名 | |
合計 | 375名 | |
惣菜管理士 | ||
1級 | 72名 | |
2級 | 104名 | |
3級 | 127名 | |
合計 | 303名 | |
販売士 | ||
1級 | 2名 | |
2級 | 26名 | |
3級 | 3名 | |
合計 | 31名 | |
食品表示検定 | ||
上級 | 2名 | |
中級 | 51名 | |
合計 | 53名 |
スーパーなどでの実演販売を通じて
お客さまの"声"を収集
(プリマハムタイランド社)

実演販売の様子
実演販売を体験した従業員からは「いつかプリマハムの直営店を開設して、お客さまとダイレクトに対話できる場をつくりたい」「レストランも併設して、プリマハムの商品をおいしく召し上がっていただきたい」などの感想が寄せられています。
体系的な人材育成プログラムを構築管理体制強化のために
主要部門の管理者が研修受講
(プリマハムフーズタイランド社)

外部講師を招いての報連相
(HO-REN-SO)研修
受講した従業員からは「報・連・相の考え方はこれまで馴染みがなかったが、とてもためになった」「タイミングも重要であることがわかった」「コミュニケーションの質を上げていきたい」という声が寄せられました。
「今までなかったものづくり」の
実現に向けて開発要員を養成
開発本部では、「今までにないものをつくる」ことを目的に6つのテーマ「生肉の探求」「革新的ものづくり」「おいしさ・楽しさの具現化」「安全・安心」「簡便性・利便性の追求」「複合技術開発者の育成」を掲げ、研究活動を推進しています。
2017年度は、原料処理場、添加物メーカー、食品設備メーカーの工場や研究所を訪問し、講習を受けました。また、各種学会、セミナー、展示会への参加、産官学連携の共同研究への参画などを通じて積極的に活動しています。さらに、ハムソー製造技術の修得を目指し、ドイツの食肉加工メーカーへ2名を海外研修として派遣するとともに、より高いレベルでの研究員育成を目指し、2名が大学院博士課程に在籍しながら研究活動に取り組んでいます。