社会活動報告書

調達先様とのコミュニケーション

お互いに見学することで信頼関係を強化

プリマハムグループでは、販売の状況をより知っていただくために、国内の調達先様に対して店舗などの販売先に同行いただいています。また、販売先様にも調達先様を見学する機会を設け、調達先様の状況を知っていただくようにしています。海外においては、米国に駐在員を置いて、北米地域の情報収集や調達先様工場の生産チェック、調達先様とのミーティングなどを定期的に実施しています。こうした活動を通じて、今後も調達先様との信頼関係を強化し、互いの発展を目指していきます。

お取引先様に品質管理の徹底をお願い

「取引先様説明会」の様子

「取引先様説明会」の様子

お取引先様にも当社の品質管理の考え方をご理解いただくため、年1回、お取引先様を対象とした「取引先様説明会」を実施しています。2017年度は、「食品表示基準」への対応を説明したほか、講師を招いて「HACCPによる食品衛生管理」と「原料原産地表示の義務化」について講義していただきました。

また、品質管理の状況についてお取引先様の国内および海外の工場を年1回、実査しています。対象となる工場には事前に自主点検をしていただいており、そのご回答に基づいて品質管理部門が工場を点検し、より品質管理のレベルが向上するように改善を推進しています。2017年度は、既存のお取引先工場51工場(国内35、海外16)と、新規のお取引先工場6工場(国内1、海外5)で実査しました。いずれの工場でもおもに製造現場での管理状態や記録内容を点検し、重大な問題が生じないような管理ができていることを確認しました。

加工食品にかかわるすべての調達機能を集約

これまで加工食品の調達機能は、それぞれ食肉事業本部、生産本部、物流部に点在しており、部署同士の連携が課題となっていました。そこで、加工食品にかかわるすべての調達機能を集約するため、2016年4月、加工食品事業本部に「調達部」を新設しました。同部署は、原料課、補材・資材課、社外仕入課の3課から構成されており、原材料から最終製品までの円滑な情報共有や一貫した管理を実現しています。

2017年度は、コンビニエンスストア向け「サラダチキン」の需要が急増し、原料である鶏ムネ肉の不足が予想されたため、調達部が全体を把握しながら各生産工場と調整。その結果、無事に当初の生産計画を達成できました。これまで加工原料の供給は自社工場の豚原料が中心でしたが、今後はこのようにグループ全体を見ながらほかの畜種についても最適化を進め、プリマハムグループの調達機能を強化していきます。