社会活動報告書

製品・サービスにおける環境配慮

「社内自主基準」に沿って
環境負荷の少ない商品を開発

プリマハムグループは、2014年7月に「環境対応商品」の考え方を体系化し、2005年を基準年とした「社内自主基準」を策定しました(右表)。この基準に沿って、容器(パック)材料のプラスチックや段ボールの使用量削減をはじめ、印刷インクにかかわる環境配慮、ご家庭での廃棄物削減に貢献できる工夫など、より環境負荷が少ない商品開発に取り組んでいます。

なかでも重視しているのが、容器包装にかかわる環境負荷です。現在、プリマハム商品の容器包装は、一部に紙製容器も使用されていますが、大半はリサイクルが困難なプラスチック素材です。このため、包装材の使用削減や代替素材の採用など、社会全体の廃棄物削減に寄与する取り組みを推進しています。また、フィルムの長尺化にも取り組み、一部の製品のフィルム巻を約10%アップ。紙管使用量の削減と生産性を向上しました。2017年度は、ロースハム3連やボンレスハム3連に使用しているパッケージを縮小し、削減量目標の達成率は134%となりました。また、直火焼ハンバーグのラベル台紙を薄肉化し、紙使用量を削減。こちらも削減量目標の達成率が133%となりました。

環境浄化微生物を開発・提供

プリマハム(株)基礎研究所では、社会全体の環境負荷低減に貢献するため、環境浄化機能を持った微生物を開発、提供しています。例えば、有機性廃棄物(生ゴミ)を効率的に分解する微生物(BP、FN)を食品工場や商業施設などに提供。また、排水中の動植物性油脂を効率的に分解する微生物(YB)を排水処理施設や外食産業に提供しています。

環境対応商品に該当するための 「社内自主基準」

容器包装に関するもの 省包材 フィルムの薄肉化
サイズ軽量化 
ノントレイ化
外箱(段ボール)のサイズ・入数の見直し
包装資材のVOC(揮発性有機化合物)削減 水溶性印刷の活用
溶剤使用量の削減(接着剤の有機溶剤不使用など)
非プラスチック包材の活用 植物性包材の活用
無機系樹脂の活用
フタピタ(リシールフィルム)機能の活用
ノンセパレートラベルの活用 
箱包材への再生紙利用
商品特性に関するもの 調理における省エネ 自然解凍可能商品への切り替え
常温保存可能商品への切り替え
廃棄物削減 可食ケーシング使用
調理器具不使用による環境保全
  •  パッケージサイズを縮小化

    ロ-スの一部のパッケージサイズを小さく(高さ150mm×幅127mmから高さ127mm×幅120mm)することで面づけ数を増やし、フィルム使用量の削減と生産性を向上
  •  フタ材を無溶剤に変更

    サラダチキン(国内製造)のフタ材をドライラミネーション(有機溶剤)からノンソルベントラミネーション(無溶剤)に変更しCO2を削減
  •  アッパーラベルをノンセパレート化

    ロ-スやベーコンなどの4連商品のアッパーラベルをノンセパレート化し、セパレーター(台紙)の使用を削減