2021年の「冬至」は12月22日です。
冬至と言われると、「かぼちゃ」や「ゆず湯」を思い浮かべる人も多いはず。
そもそも冬至とはどういった伝統行事なのか、簡単に説明させていただきます。
冬至とは二十四節気の1つで、北半球だとこの日が1年の中で最も昼間(日の出から日没までの時間)が短い日です。「夏至」を境に日照時間が短くなっていましたが、冬至からは太陽が出ている時間が長くなるので1年の始まりの日にしていた時代もありました。太陽の力が蘇っていく様から昔の人々は「一陽来復(いちようらいふく)」と言って太陽の復活をお祝いしていたそうです。
冬至の日没が16時半ごろなのに対し、夏至の日没は19時ごろと1年の中でもこれだけ大きな時間の差があります。
今回はそんな冬至の日に用いると縁起がいい食材、レシピをご紹介します!
目次
- 1.
冬至と言ったらこの食材!かぼちゃのライスグラタン♬
- 2.
身体の芯から温まる☆香薫の旨味が染み出したおでん
- 3.
ゆずこしょうが香る♪レンジで簡単和えもの
1.冬至と言ったらこの食材!かぼちゃのライスグラタン♬

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かぼちゃの丸ごとライスグラタン
かぼちゃを丸ごと1個使ったグラタン!!
ライスグラタンでチーズもたっぷり入っているのでお子様もぱくぱく食べられるレシピです。
「かぼちゃ」は冷えから身体を守ってくれるとっても心強い味方で、栄養価の高さは野菜の中でもトップクラス。ビタミン類、カリウム、カルシウム、鉄などが含まれています。
スーパーなどで購入する際には、ヘタの茎がコルクのように枯れているものが完熟のサイン。表面の凹凸がくっきりしていてツヤのあるものが良いです。
カットしたものは傷みやすいので、種の部分をくり抜いてしっかりラップをしてから冷蔵庫の野菜室で保管してください。軽く茹でて冷凍保存もできます。
2.身体の芯から温まる☆香薫の旨味が染み出したおでん

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香薫おでん
おでんセットを購入したら簡単!いつものおでんに香薫あらびきポークとベーコンをプラスして、一味違うおでんを楽しんでみてはいかがでしょうか。
おでんの定番食材「こんにゃく」も実は冬至に食べられる食材。地域性があり、北関東で食べられることが多いです。
こんにゃくは「カルシウム」と「食物繊維」の宝庫で、腸内をきれいにお掃除してくれる優秀な食材です。
最近ではアク抜き不要のこんにゃくも多く販売されていますが、主なアク抜き方法は「いる」、「茹でる」、「叩く」の3つ。
一つ目の「いる」は、鍋に入れて中火で乾煎りする事で水分とともに臭みやアクが出てきます。二つ目の「茹で」は鍋用の糸こんにゃくの下処理などに使われます。熱湯でさっと茹でる事でアクが抜けます。三つ目の「叩く」は、塩を振って麺棒などで叩くだけ。水分が出てきたら洗い流してください。
3.ゆずこしょうが香る♪レンジで簡単和えもの

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サラダチキンとポテトのゆずこしょう風味
じゃがいもと玉ねぎはレンジで加熱して、カットしたサラダチキンと調味料で和えるだけの簡単レシピです。
柚子胡椒の「ゆず」も、冬至を代表する食材の一つ。
一般的な「黄柚子」は秋から、まだ熟していない「青柚子」は夏に出回ります。果汁だけでなく香りのいい果皮も料理に広く使われているので、ゆず湯に使うゆずの皮を少し剥いて刻み、料理の香りづけに利用しても◎
ゆずは奈良時代にはすでに栽培されていたとされ、古くから日本の生活に溶け込んでいる果実。果皮の方が果肉よりも多くの抗酸化作用があるので皮も積極的に料理に取り入れましょう。
柚子胡椒は青柚子の皮をすりおろし、細かく刻んだ青唐辛子と塩で和えたものです。おうちでも簡単に作れるので、次の青柚子の時期にはぜひご家庭でも作ってみてください。
冬至には「ん」のつく食べ物を食べることで運が呼び込めるとされています。「運盛り」と呼ばれ、運が高まり始める日に食べる事でより幸運につながると考えられていました。
かぼちゃも「南瓜(なんきん)」というので「ん」がつきますね。
「こんにゃく」も同じく「ん」がつく食べ物。こんにゃくは身体にたまった毒素を出してくれると考えられており、冬至の日に食べると身体を綺麗にして新しい年を迎えるという意味も込められています。そのほか「にんじん」や「れんこん」などの「ん」がつく食べ物を7種類食べると魔除けにもなると言われています。
「ゆず湯」に入る風習は、邪気払いの意味からとも言われています。匂いの強いものには悪いものが近づかないという考えから、香り高い「ゆず」が使われたのでしょう。
ゆずは「融通」がきく、冬至は「湯治」の語呂合わせで「融通をきかせて世間を渡れますように」という願いが込められたという説もあります。
冬至は始まりの年でもあり、これまでの悪いものを落とす日でもあります。
冬至を境に日は長くなっていきますが、寒さが本格的になるのは冬至を過ぎてから。だからこそ、栄養をたっぷりとって休息もしっかりし、寒い冬に向けての準備をしましょう!