高温多湿の梅雨の時期。なんとなく元気が出ない、疲れが取れない、と感じている方も多いかもしれませんね。

この時期は食欲不振を訴える方が多いのも特徴。蒸し暑さから食欲がわかず、つい冷たいものばかり食べたり飲んだりすると、体が冷えてかえって体調が悪くなる……。そんな悪循環を断ち切るために、できるだけバランスのいい食事を心がけたいものですね。

ポイントは野菜もしっかり食べてビタミンやミネラルも摂取すること。それから、元気の源になるたんぱく質もプラス！　野菜やお肉をうまく使ったさっぱりメニューで、体の調子を取り戻しましょう！

1彩りよい夏野菜を添えてバランスアップ、見た目も◎

季節の野菜には、その時期に体が必要な栄養がギュッと詰まっています。これから旬を迎える夏野菜にはビタミンCやビタミンEが豊富。これらは夏の紫外線から体を守ってくれる働きをしてくれます。またカリウムが多く含まれるので、夏野菜の水分とカリウムの作用で排尿を促し、体の中にこもった熱を穏やかにクールダウンすることもできます。

そんな夏野菜は、どれも色が鮮やかなので、料理に加えるとパッと華やかさが増します。冷たい麺類が美味しい季節ですが、ぜひ夏野菜をプラスしてみてください。見た目にも食欲が刺激されるはず。

おすすめは甘辛い肉みそダレをかけたジャージャー麺。肉みそダレを作るのが大変な場合は、ベーコンやソーセージを代用するとお手軽ですよ。

2食欲がなくても、冷製スープなら喉ごしサッパリ食べやすい

しっかり食べなくちゃいけないのはわかっているけど、食欲がなくて食べられない…。そんなときは、冷たいスープにしてみてはいかがでしょう？

野菜はみじん切りやペーストにしておくと、喉ごしよいスープが作れます。お肉類は細かく切ってから加熱。そうすると火も通りやすいです。それらを冷たい和風だしや洋風だしと合わせてお好みのオイルで風味アップ、塩で調味すればOK！

和風だしや洋風だしのほか、野菜ペーストと牛乳を合わせるのもアリですね。栄養価がぐんと高まります。

じゃがいもと牛乳を使って作る「ヴィシソワーズ」は、冷製スープの代表ですね。そら豆や枝豆でも作れますよ。

3酸味や辛味で食欲を刺激

体の調子が上がらないとき、優しい味や甘味を求めてしまうかもしれませんが、思い切って酸味や辛味をチョイスしてみませんか？　唾液などの消化液の分泌が促進され、食欲増進につながります。

料理の仕上げにお酢を使ったり、レモンなど柑橘類を絞るのもいいですね。梅干しもおすすめ。ほどよい酸味があり、夏場の塩分補給にもぴったりです。

辛味は一味や七味、豆板醤、ガラムマサラなど。少しプラスするだけでピリッとした刺激が出て、食事が進みます。和食ならわさびも合いますね。ツンとした辛味があり、お肉やお魚とも相性がいいです。

食材を工夫して、ぜひ梅雨の蒸し暑さに負けない体作りを目指してください。元気に夏を迎えられるといいですね！